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[同人音楽] 購入物感想・2007年春編7
蒸し暑い空気の中、外では蝉が爆音で鳴いていますが、それでも夏が来るまでは春なんですよ! そんなわけで春編その7、行きます。このペースじゃ絶対間に合わないぜ!
![]() Wandering Visitor (BMS系オリジナルアルバム・ササクレイション) 有名BMS作者・ささくれUK(ささくれ夕雁)さんの初ソロアルバム。これまでに発表したBMS曲のほとんどを収録し、さらに新曲を大量に追加したベスト盤です。全23トラック、全てインストゥルメンタル。委託なしの個人頒布オンリーなので、直筆のメッセージ紙片とたまステッカーがもれなく付いてきます(初版のみ)。 ささくれさんのBMSをプレイしたことがあるという前提で話をするならば、とりあえず手に入れておいて損はないという一言で済むでしょう。流石にBMS曲は美麗BGA+譜面付きのBMSに比べると全体としてややパワーダウンしているのは否めませんが、ささくれさんらしいポップでノリノリ、そして可愛らしい新曲の数々が聴けるので、ファンなら確実に手に入れておきたいところ。ただ、曲数は多いのですが、一曲一曲は短めです(23トラックで72分23秒、平均3分強)。 BMS未プレイの方へ説明するなら、ボーカル曲こそありませんが、まるでRPGのサントラを聴いているような多彩な曲が楽しめるCDです、と言うとイメージを割と正確に説明できるかもしれません。「あ、このBGMはカジノの町だな」とか「これはボス戦だな」とか「これは船で海を移動してる時の曲だな」とか、そんな感じの曲が揃っています(このCDを聴いた方ならどれがどの曲のことかすぐわかると思います・笑)。上質なサントラとして聴いてみるとぴったりハマるでしょう。 ただ、ささくれさん自身も気にしていましたが、やはり音源のチープさはまだ払拭しきれていないので、あまり豪華なオーケストラチックな曲を期待したり、ギターをテクニカルにギュワンギュワンいわせるハードなものを想像してはいけません。スーファミRPGのBGMのノリが好きな方なら全く問題ないと思います。 特に好きなトラックは、Tr.03「★SweeT DiscoverY★」、Tr.04「Joia do Zeal」。Tr.03はBMSの頃から大好きな曲なので今回もガッツポーズです。BMSの譜面の★5表記は大嘘もいいところですが……(笑)。Tr.04はなんだか「おてんば恋娘」っぽい展開がツボです。Tr.19「*CinnamoN*」もかなり気に入っていますが、やはりこちらはBMSのあの味のある画像と合わせて聴くべきかと。BMS初心者の入門にぴったりの難易度だし。 ![]() 幻想事変 (ロックンロール系東方ボーカルアレンジアルバム・岸田教団&The 明星ロケッツ) 岸田教団さんの生演奏ロックバンド東方アレンジCD。ライブには行ったことがないので詳しくはわかりませんが、岸田さんのサークル・岸田教団が今回のCDにあたって召集したメンバーがThe 明星ロケッツということで良いんでしょうか? 8トラック全てがボーカルトラック。 で、内容ですが。間違いなくわざと狙ってやってますが、ソフトになった椎名林檎の一言でほとんど説明できちゃいます(笑)。一応建前は東方のロックボーカルアレンジということですが、ボーカルのIchigoさんの声といいアレンジ具合といい、これはどっからどう聴いても椎名林檎のコピーですよ! いや、流石に本物に比べるとアレですが(本家本元のあの怨念じみたパワーと比べるのは酷ってもんです)、その独特のスタイルは十二分に発揮しているので、ロックンロール好きの東方ファンなら確実にツボると思います(R&Rファンにはわかる小ネタもあちこち仕込んであるようですし)。私はそこまでロック好きというわけでもないのでアレですが、普通に良作なのでオススメです。でも逆にその手の音楽が合わない人にとっては全くダメでしょうね、良くも悪くも全トラック同じノリ一辺倒なので。まあジャケットの警告マークを見て各自判断してください(笑)。 好きなトラックはTr.03「歌舞伎町の魔女」。見ての通りあの曲のパロディですが、歌詞も結構それっぽくて良い感じです。それをわざとブックレットに掲載していないのも好印象。なんとゆーか、こういうのって粋ですよね(テキトーなことを言ってます)。 ![]() 東方永雀峰 (東方アレンジアルバム・イオシス) 「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」「患部で止まってすぐ溶ける」などで一躍人気東方アレンジサークルとなったイオシスさんの現在の最新作。今回は永夜抄を実際にプレイすることをイメージしたトラック構成で、ボーナストラック以外は全て永夜抄のアレンジです。ついでに面構成も真似ているので、2トラック(道中曲・ボス曲)で一単位扱いとなっています。全19トラック、うちボーカル曲は4トラック。 今回はマジ90%ネタ10%といった感じでネタ成分は少なめ。ほとんどは真面目なアレンジで、ネタトラックも以前の焼き直しに近い内容です。対して真面目なアレンジは多彩なアレンジャーの参加によってバラエティに富んでいるものの、2トラックで1曲扱いのせいか1トラックが短め。気がつくと曲が終わっていて次のトラックに進んでいる……といった具合です。 個人的には、ネタとして見ると数が物足りなく、シリアスとして見ると長さが物足りないという二重の物足りなさがちょっと不満でした。アレンジ自体はなかなか良いんですけど、浸る前にどんどん先に行くのでついていくのがやっとです。あと、せっかく実際にプレイしているようなトラック構成にしたのであれば、それを活かしたお遊びが欲しかったかも。それに6A面→6B面と続く時点で実際のプレイを逸脱した内容になっているので、そういう意味でも中途半端でしたね(それならいっそ4A面→4B面という構成も採用しないとおかしい)。総じてアレンジの内容よりも構成レベルでの中途半端さや物足りなさが目立ったCDでした。 好きなトラックは、Tr.02「蛍火、妖しく輝いてA」、Tr.05「迷い道、迫る闇を見通す能力をB」、Tr.10~11「歪んだ廊下と月の狂気A・B」。私はイオシスさんのボーカルトラックはネタ抜きだとイマイチという印象を抱いていたんですが、Tr.02のボーカルは良かったと思います。Tr.05はイントロの緊迫感が良い感じ。Tr.10~11のオーケストラアレンジは、Tr.10の尺が物足りないことを除けば文句なしでした。
by hpsuke
| 2007-08-09 13:28
| 同人音楽
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