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[漫画] 週刊少年ジャンプ2007年度第24号ちょっと感想プラス
 とうとう「太臓」が終わってしまいましたね……ジョジョオタの端くれとしてはやはり残念です。まぁ、確かに最近は明らかに失速してましたし、これは仕方のない結末かと。大亜門先生、お疲れ様でした。


 ただ、ここだけの話、「太臓」が打ち切られたことには少し安堵もしています。なぜなら、週刊少年ジャンプという漫画雑誌がまだ子供のものであるということが、今回の件を通じて少しだけ確認できたからです。

 こんなブログを見ている方なら説明するまでもないと思いますが、「太臓」は誰がどう見ても子供より私たち大人読者をメインターゲットにした漫画でした。とはいってももちろん製作側も子供も楽しめるように精一杯の配慮はしていたと思いますが、しかし、それは「子供を楽しませる」のではなく、「オタクを楽しませるついでになるべく子供も楽しませる」というスタンスでしかありませんでした。そういう意味で、この漫画は明らかに「少年」漫画というカテゴリーを逸脱しています。

 従って、少年漫画ではない漫画が少年漫画雑誌に載っているという事態はある意味是正されて当然のことです。そしてきちんと是正が可能なだけの自律機能がまだジャンプには残っていたということがわかったのが私は嬉しかったのです。「太臓」は好きな漫画でしたし楽しんでいましたし応援もしていましたが、しかし、心のどこかでは、やはり打ち切られることを望んでいたこともまた否定できません。

 私の少年漫画の定義は、「少年に読ませることを目的として描かれた漫画」です。少年漫画は本来子供読者のためのものであって、私たち大人読者のためのものではありません。このことを忘れている人があまりにも多い気がして(こういう大人読者の反応を見たりすると特に)、なんだかどうしようもなく悲しくなってきます。

 レストランでお子様ランチを注文するのは自由だけれど、自分が食べているのがお子様ランチだということを忘れて、やれ盛り付けがワンパターンで飽きただの、もっと大人向けなビターな味が欲しいだの、払った値段分は大人の俺を満足させる義務があるだの、そういうことを言い始めたら終わりだと思うんです。もうお子様ランチじゃ満足できないんなら、もっと違うものを注文すれば良いだけの話なのにね……。
by hpsuke | 2007-05-16 10:55 | 漫画
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